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社会人になったら成長を共にするクレカを1枚決めよう
社会人1年目の新入社員にとって、ゴールデンウィーク明けから5月病と闘いが始まりますが、それを乗り越えればあっという間に試用期間を過ぎ、いよいよ正採用となります。
そして、無事に正社員へ登用されたら、ぜひ長い社会人生活を共にするに相応しいクレジットカードを1枚選んで、保有してもらいたいと思います。
しかし、今やクレジットカードなんて学生時代から持っていて当たり前。
「何を今さら・・・」と思うかもしれませんが、社会人になったこのタイミングで、改めてクレジットカードについての認識を再確認していただき、見直していただきたいのです。
その大きく理由として下記の3点があります。
理由①:学生と社会人では取り扱う金額が全然違う!
第一に、社会人になると取り扱える金額が大きく増えることが挙げられます。
学生時代と比べ、収入が増えると共に支払う金額も大きくなり、自ずとクレジットカードを利用する機会も増えていきます。
そこで考えなければいけないのが、学生時代は少額の買い物だったために目立つことのなかったクレジットカードの還元率の問題。
取り扱う金額が大きくなるにつれて、この還元率の差が顕著に表れてくるのです。
つまり、支払い方法だけでなく、クレジットカードの還元率についてもきちんと考えないと、大損する可能性もあるのです。
クレジットカード会社の儲けの仕組みについて
クレジットカード会社は、皆さんにお店での支払いにクレジットカードを使ってもらうことで、お店側から手数料を徴収することで収入を得ています。
そして、皆さんを媒体にして得た手数料収入の一部を、ポイント等として還元しているのです。
ですから、実際に皆さんにお店での支払いにクレジットカードを利用してもらわなければクレジットカード会社は一銭も儲かりません。
そのため、クレジットカード会社は年会費無料や入会特典をぶら下げ、あの手この手で一枚でも多くのクレジットカードをばらまくことに余念がありません。
クレジットカード業界は、原価も大して掛からず、お店から徴収する手数料から皆さんに還元するほんの少しのポイント還元分を差し引いた残りが丸々儲けとなる、まさにドル箱の業界です。
もちろんカード利用者の自己破産などのリスクはありますが、たとえクレジットカード会社が被害を被ったとしてもビクともしないほど、大きな手数料収入を得ているのです。
さて、皆さんにクレジットカードを利用してもらうことで収入を得ているクレジットカード会社ですが、では実際の皆さんへの利用のお礼(還元率)はどのくらいでしょうか?
学生時代に作ったクレジットカードがあれば、ぜひこの機会に確認してみましょう。
すると、大体0.1~0.3%程度、良くて0.5%というのが妥当なところではないでしょうか。
果たして皆さんが受ける恩恵として、高いと思うでしょうか、それとも安いと思うでしょうか。
学生時代と社会人ではクレジットカードを使う目的も変化する
学生時代は、取り扱える金額自体が少なかったことに加えて、クレジットカードを利用する目的も少し違っていました。
懐の寂しかった学生時代、クレジットカードは支払いを先延ばししてくれる「魔法のカード」だったのです。
ですから、これまではクレジットカードの還元率など気にも留めてこなかったかもしれません。しかし、社会人になると話は別です。
これまで親が払ってくれていた食費や水道光熱費、生命保険料など、生活のありとあらゆる支払いを自分たちで支払ことはもちろん、今後は会社の経費の建て替えなども発生します。
新入社員でも、接待などを含め、クレジットカードを月数十万円利用するケースも多く出てきます。
そんな時、学生時代に作った還元率0.1%~0.5%のクレジットカードと、約4.5%の還元率を誇るJALカード、どちらが得なのかはもうお分かりですね。
理由②:社会人はクレジットカードで足元を見られる!
社会人になると、交通費や物品の購入、時には接待まで、会社の経費を立て替えることが日常的に発生します。
高額な支払いがしばしば発生する、これら経費の立て替え払いには、クレジットカードは欠かすことができません。
このようなビジネスシーンで利用するクレジットカード、実は取引相手や利用するお店に見られて値踏みされていることをご存知でしょうか。
つまり、履いている靴を見て「足元を見る」ように、持つ人の‟人となり”が表れるのがクレジットカードなのです。
もし、貴方が接待などのビジネスシーンにおいて、ショップ名がデカデカと印字されているクレジットカード(いわゆる「提携カード」)で支払ったとしたらどうでしょうか?
プライベートならともかく、ビジネスシーンでは相手を興ざめされてしまうばかりか、「まだ学生気分が抜けていない」と、相手に足元を見られてしまいます。
取引先から利用するお店、意中の女性まで、皆使うカードを気にしている
同じことが、高級ブランド店や格式高いレストランなどでも言えます。「自分は見栄なんて気にしない」という人も、社会人になれば自分の背後に会社の看板と信用を背負っていることを忘れてはいけません。
無料の提携カードは、ビジネスシーンにおいて恥ずかしさを感じる一方で、JALカードはその点、まさにビジネス向きのクレジットカードだと言えます。
JALカードは知名度が高く、エグゼクティブの会員を多く抱えていることから、たとえ普通カードであったとしても堂々と提示することができます。
何もゴールドカードである必要はありません。今や、EPOSカードなどでは年会費無料でゴールドカードが発行できる時代ですから、昔ほどカードの色でステータスを感じることもなくなりました。
社会人になった以上、ビジネスシーンに相応しい1枚を常に財布に忍ばせておきたいものです。
理由③:お金を使う目的と将来の目標を考える
最後に、数年後の将来についても考えてみましょう。
「まだ彼女はいない」という人も、いずれは伴侶となる人と巡り合い、結婚をすることでしょう。そして、いざ結婚するとなると、婚約指輪の購入や結婚式の費用など、何かと物入りになります。
もしも、そのうちの一部である新婚旅行が、社会人になってから積み立ててきたマイルだけで行けたらどんなに幸せなことでしょうか。
クレジットカードの還元率は微々たるものですが、取扱金額の増加と高還元率のカード選び、そして明確な目標設定をすることで、海外旅行も可能になるのです。
何枚ものクレジットカードをその時々でお得に使い分けても、貯まるポイントはバラバラで管理も大変。なかなかまとまったポイントが貯まらないまま、いずれポイントの有効期限を迎え、結果的に損をすることにもなりかねません。
社会人になると、取り扱う金額が増えると共に雑多にもなるお金の管理を、1枚のクレジットカードをしっかり選んで集中させることで、管理ツールとしての役割を果たしてくれます。
特に新入社員には、JALカードSuicaを強くオススメしたいと思います。
私が、新入社員から結婚するまで大変お世話になり、実際に妻との新婚旅行(ハワイ)2名分の費用負担0円を初めて実現することができました。
自ら稼いだ大切なお金、使い道をしっかり考えることも大事ですが、どういう支払い方をするか、どのクレジットカードを使うか、という支払う過程もしっかり考え、将来の大きな目標をぜひ実現させてください。